査定士について

査定士とは

「査定士」とは、文字どおり査定を行う資格を持つ人のことです。ただし国家資格ではありません。一般財団法人・日本自動車査定協会が、中古自動車査定制度運営規定に基づき、技能検定試験を行って合格者に「中古自動車査定士」の資格を与えています。

査定士は、小型車と大型車に分かれ、自動車の販売や整備について、半年以上の経験を持つことも求められます。そのために販売会社では、セールスマンとして採用した社員が半年から1年を経ると、査定士の資格を取得させることが多いようです。技能検定試験に合格すると査定士証が交付されますが、有効期間は3年間となっています。期限が近づくと前述の査定協会が実施する技能向上研修を受講し、その時点でディーラーなどの査定業務実施店に所属していれば、有効期間が更新されます。

したがって、買取店のスタッフはもちろん、ディーラーのセールスマンにも査定士の資格を持つ人が多いです。今は新車として販売されるクルマの70〜80%が代替え需要ですので、頻繁に下取り車が発生します。となれば顧客の愛車を即座に査定できた方が便利ですので、査定士の資格を持つセールスマンが増えました。技能検定試験に合格し、なおかつ技能向上研修も実施する制度なので、ディーラーや買取店の査定士は一定以上の共通した知識を持っていると判断して良いでしょう。

人気の下がった車種も同様です。今は販売会社の利益を確保するため、一定額以上の値引きができない仕組みを導入していることが多いようです。そこで販売現場では、値引き額を下取査定額に転嫁します。これでは販売会社の利益は保てませんが、ライバル車との値引き競争になれば負けるわけにはいきません。そこで上限額の値引きを行い、さらに下取査定額も上乗せします。

査定士と査定額

車を売る際、査定士の提示する査定額が、どこでも一定とは限りません。それは査定士が査定額まで決めるとは限らないからです。今では新車ディーラーも含めて、査定士がチェックした内容について専門部署が改めて精査を行い、市場の流通価値、自社の中古車販売網などを考慮した上で最終的な査定額を決めています。そうなると販売会社によって、提示する査定額にも差が生じます。中古車販売部門が充実している新車ディーラーなら、有利な条件で買い取ることも可能でしょう。逆にその車両を販売しにくければ、査定額も下がります。

買い取る業者によって査定額はさまざまですので、有利に車を売却したければ、いろいろな業者に持ち込むとよいでしょう。一般的には新車を買うディーラーと買取店ですが、大手の中古車販売店には、スポーツカーやSUVの専門コーナーも設けられています。特に愛車が個性的な車種の場合、こういった販売店で査定を受けると、有利な条件を提示することが多いようです。「買取」と明記されていない店舗でも、相談してみると良いでしょう。