一括査定vs直接買取!車が高く売れるのはどっち?

クルマを売る時のもう一つの選択肢

「大切なクルマを売る」と心に決めた時に、あなたはどこに行きますか? 中古車買取業者を探して直接持っていきますか? それも正解です。しかし、一括査定という選択肢もあることをご存知でしょうか?

一括査定のメリット

一括査定とは、クルマの車種、年式、そして走行距離などの基本項目に加え、事故歴、修理歴などの情報を入力するだけで、複数の中古車買取業者からあなたのクルマの査定価格が提示されるというサービスです。複数の中古車買取業者を直接訪問する手間がかからないことが、一括査定の最大のメリットです。

しかし、メリットはそれだけでしょうか? 中古車の査定金額とは、市場全体の需要と供給のバランスで決まるものです。したがって、相場が存在します。しかしながら、相場とはあくまでも基準価格ですから、実際に査定する中古車買取業者ごとに多少の振り幅が存在します。振り幅があるならば、できるだけ高く売りたいものです。

なぜ振り幅が生まれるのか?

ボディにわずかなキズがあるクルマを査定する場合を例に考えてみましょう。このキズは、修理をすれば簡単に補正することが可能なものです。このクルマを仕入れた中古車買取業者は、以下の3種類のいずれかを選択し、販売するはずです。

  • @. 付き合いのある修理工場でキズの補正を行ったうえで、次のお客様に販売する。
  • A. 自社工場でキズを補正し、次のお客様に販売する。
  • B. 次のお客様にキズがあることを説明して、販売する。

これは、「キズの修理という仕入れから販売までに発生するコストを、中古車買取業者の中でどのように転嫁しているか?」という話ですから、最も販売価格が安いのはこのコストを転嫁しないBになります。@とAの場合は、内部コストと外部コストの差ですから、一般的には内部コストであるAの方が低くなります。こうした販売価格の差が、あなたのクルマを査定する際に必ず影響してきます。

まだまだある振り幅要因

中古車買取業者の営業形態についても考えてみましょう。一口に中古車買取業者と言っても何百台規模で在庫車両を持つ会社もあれば、在庫車両は3台程度という店もあります。会社の規模は、人件費などの固定費の総額と直接的な関係があります。

同じクルマを同じ中古車買取業者で査定した場合でも、在庫車両の台数が多い時と少ない時では、査定価格は変わります。市場全体の需給バランスによって決まる相場に対して、これを内部需給バランスによる価格変動と呼びます。その他には、SUV車の需給バランスが季節によって明らかに変わるなど、査定価格を決定する要因は様々です。

結果的に一括査定の方が有利なのです

一括査定でも直接買取でも、実際に査定を行うのは中古車買取業者の査定担当者です。そのため、これまで紹介したような査定価格を決定する様々な要因を考えながら、1社ずつ自身の足を使って回ることによって、最も高い査定価格を引き出すこともできるかもしれません。しかし、その間に時間とガソリンは消費し、クルマの査定の重要項目である走行距離は伸びるのです。

そして、他の相場と同様に中古車市場も日々動いています。したがって、査定の基準価格となる相場も日々変動しますし、それ以上に中古車買取業者ごとの諸事情も変わっています。つまり、複数の中古車買取業者に査定依頼ができる一括査定の方が、個別に動くよりも、結果的には振り幅の上目を引き出す確率が高いのです。

まとめ

大切に乗ってきたクルマだから、少しでも高く査定して欲しい。それは当然のことです。単なる販売価格の相場を調べるだけならば、中古車情報を検索すればわかります。しかし、それは中古車市場の出口の価格なのです。まずは入口である査定価格、しかも複数の中古車買取業者の査定価格を知ることよって、次に何をすべきかがより鮮明に見えてくるのではないでしょうか。