マニュアル車(MT車)とオートマチック車(AT車)で、査定に差は出るの!?

マニュアル車(MT車)とオートマチック車(AT車)の普及率

オートマチック車(AT車)の普及率が最も高い国はどこかご存知でしょうか。その答えは日本です。

2012年度に日本国内で販売された、普通自動車の新車販売台数の92%がAT車なのです。AT限定免許が解禁された1991年11月1日以降、じりじりとその比率を上げ続け、2010年での調査では、それまでAT車が最も普及していた北米市場を初めて抜き、1位になりました。

一方、ヨーロッパではAT車はまだまだ少数派です。大型高級サルーンが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)しているイメージのあるドイツでも20%、レンジローバーやジャガーの国のイギリスは14%しかありません。フランスやイタリアにいたっては、AT車の販売比率はわずか5%に過ぎません。

MT車は絶滅危惧種なのか?

前述の通り日本ではAT車の比率が92%ですから、MT車は8%しかありません。AT限定免許で運転可能な2ペダル式のマニュアルトランスミッションシステムを搭載した車種が増えている中で、純粋な3ペダルのMT車は日本市場からさらに減少していくことでしょう。

さて、一般的な経済の原理原則と同様に、中古車市場も需要と供給のバランスによって価格は変動します。新車需要で8%にまで落ち込んだMT車ですが、中古車市場の供給力は需要に対してまだ余力があります。

しかしながら、それもいつ供給が枯渇するかわかりません。なぜならば、あのスカイラインですら2014年モデルから3ペダルのマニュアル設定を廃止してしまったのですから。このままでは、MT車の設定がある日本車はマツダ・ロードスターとスズキ・スイフトスポーツだけという未来が待っているかもしれません。

中古車査定市場でも、MT車の需要はなくなってくるのでしょうか?
実は、MT車にこだわりを持った人が集まる車種があるのです。

スポーツカーはMT車が好きな人が多い

その車種とは、スポーツタイプの車。
スポーツカータイプが好きな人は、MT車を好む人が多いです。MT車の方が、AT車に比べて実際に車を「操っている感」があるので、「走り」を楽しみたい人にとって、スポーツカーはMT車の方が人気が根強いわけです。

需給バランスが崩れた時に起きること

しかしながら、前述の通り、最近はマニュアルモード付きのATトランスミッションが増えてきているため、MT車の供給は減少しつつあります。
需要が供給を上回るようなことになれば、スポーツカーのMT車の中古車価格は高騰することになるでしょう。特に走行距離が少なく、保管状態の良い優良物件については、購入した時の価格よりも高い値札が付くこともあるかもしれません。

中古車市場は顧客のニーズを読むことが大事

ミニバンやエコカーでは前述の通り、AT車の方が圧倒的に人気があります。RV車では、特に雪国などでは2速発進など特殊な運転が必要であったため、以前はMT車の方が便利で人気がありました。しかし、現在はATの機能が良くなり、雪道などにも強くなったため、AT車の方が人気があります。スポーツカー、しかもMT車のように小さな市場では、ほんの一握りの顧客がまとまった消費行動を行うムーブメントが生じただけで、一時的なインフレ状態は簡単に起こります。

こういった顧客の動向に関する情報は店舗が持っていますが、どの店舗にどういった顧客のニーズがあるのかは、店舗に行って聞いてみないとわかりません。そんな時こそ、ネットでの一括査定が便利なのです。
大型の中古車販売店よりも、ネット査定ならば複数の専門店からの情報を得ることで、小さなマーケットで起こりうる大きな波を捕まえることができるかもしれません。