車の走行距離と査定額の関係について

走行距離を重視する理由

車査定の際に査定士が見ているポイントとしては、「年式・グレード」「車の状態」「走行距離」が挙げられます。そのなかでも、日本では「走行距離」が重視されています。その理由としては、「車の寿命」を把握できるからです。

車も乗り続けていることで各種部品が消耗していき、寿命は短くなります。走行距離が長い車だと、その分残りの寿命が短くなってしまうので、売れにくくなります。それゆえに、査定の際に提示される金額も低くなってしまうというわけです。
それでは、走行距離の長さについて、目安はあるのでしょうか。また、走行距離が長い車を、なるべく高く売る方法はあるのでしょうか。

走行距離の目安とは

走行距離は、1年間で1万kmを目安として、それより多いか少ないかという点がひとつのポイントになります。この年間1万kmというのは、「一般財団法人 日本自動車査定協会」が定めている基準であり、それが一般にも広まって、参考にされているようです。つまり、5年で3万kmだと「短い」、7万kmだと「長い」となります。

ただし、短ければいいというものでもありません。例えば、10年で走行距離がわずか2万kmの車があったとしても、高額査定が期待できるということではないのです。

車はある程度動かすことで、コンディションを維持できます。あまりにも動かさないで放置していると、ゴムが劣化して切れやすくなったり、サビが発生したりします。サビは一度発生すると完全になくすことが難しく、状態によっては交換する必要もあります。

そのため、適度に動かしたうえでの、期間に応じた消耗度合いの目安として、1年間に1万kmとされていると考えるべきでしょう。

走行距離が長いと売れなくなるのか?

累計で5万kmを超えると「多走行車」、10万kmを超えると「過走行車」と呼ばれるようになります。かつては、10万kmを超える「過走行車」は故障が多いため、その後の買い手がつきにくく、査定額がかなり下がる傾向がありました。しかし、現在のエンジンの性能を踏まえると、10万km走った程度で壊れることはありません。20万kmや30万kmを走っても、問題なく使用できる車も多くあります。

ロイター通信によると、海外、なかでも東南アジアでは日本の車は性能が良いと評判であり、中古の過走行車であっても売れ行きは好調です。特にミャンマーでは、2011年9月に政府が中古車輸入の規制を緩和したことから、それまでは月間数100台程度で推移していた日本車の輸入量が、1万台を超えるようになりました。

そのため、走行距離の目安が定められてはいますが、それを超えると売れなくなるわけではありません。特に、海外への販売ルートを持つ業者に売れば、高値がつく場合があるのです。

過走行車を少しでも売りたいなら、押さえておきたいポイント

ただし、過走行車を少しでも高く売りたいなら、気をつけておきたいポイントがあります。
まずは、タイミングベルトなどの消耗品のメンテナンスを忘れないこと。エンジンにおいては10万kmを超えても壊れることは少ないのですが、タイミングベルトは10万kmも走れば劣化が激しくなるので、交換した方がいいでしょう。これを交換するかしないかで、その後の車の寿命が大きく変わり、査定額にも影響してきます。

そして、「下取りには出さない」こと。ディーラーの下取りでは、過走行車はまず値がつかないと思っていいでしょう。海外への販売ルートを持っている業者へ査定に出すことで、少しでも高く売るのが可能となります。

インターネットの一括査定サービスを利用すれば、自分で探すよりも効率的に海外への販売ルートを持つ業者を見つけることができます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。