東京での車生活事情を知ると見えてくる、車を査定に出すべきこれだけの理由

初めての東京生活で驚くこととは?

進学や就職をきっかけに東京生活をはじめる人達が最初に驚くのは、家賃の高さだと言います。東京23区内のワンルームアパートにおける家賃相場の最高値は、港区の14.06万円です。若者に人気の渋谷区は10.54万円。この値段ならば、東京以外のほとんどの地域で庭付きの一戸建てを借りることができます。

しかし、もっと驚かされるのは駐車場代なのだそうです。都内で駐車場を借りようとすれば、毎月3万円から4万円くらいは必要です。そして、値段の割には物件が少ないということにも驚かれるようです。

東京の駐車場事情

円高が原因とされるデフレ不況による日本経済の長期低迷によって、東京でもさまざまな価格が下がりました。特に下がったのは都心部の月極駐車場の賃貸価格です。2000年頃の港区六本木界隈では、月額10万円という物件も少なくありませんでしたが、最近では6万円から7万円くらいの水準で推移しています。

この地域はもちろん最も高い価格帯なのですが、この10年でその他の地域の価格帯も上がってきているようです。それは、コインパーキングの普及が主な原因と言われています。つまり、都心や利便性の高い駅前周辺地域では、月極駐車場よりもコインパーキングを設置した方が収益力が高いため、月極駐車場は慢性的な供給量不足に陥っているのです。

はたして東京でクルマは必要だろうか?

平成24年3月の時点で東京都内に登録された自家用車の台数は3,070,957台で、愛知県の3,923,617台に続く第2位です。しかし、東京都民一人あたりの所有台数は0.232台と、47都道府県では最下位になります。しかも、46位の大阪でも0.302台なので、その差は大きく開いています。(出展:一般社団法人自動車検査登録情報協会「マイカーの世帯普及台数」)

月極駐車場の賃貸料が高いということも、この結果をもたらしたひとつの要因ではありますが、そもそも、クルマ以外の交通手段がたくさんあるということが最大の理由なのではないでしょうか。その証拠に、他に下位を占めているのは、東京に隣接している神奈川県(45位)、埼玉県(42位)、千葉県(41位)、そして大阪に隣接している京都府(44位)、兵庫県(43位)という、電車・地下鉄をはじめとした各種交通機関が発達した地域です。

カーシェアリングの可能性

人口密度が高く、鉄道などの公共交通機関が発達している地域では、カーシェアリングというサービスが注目されています。カーシェアリングとレンタカーの最大の違いは、利用時間の単位にあります。レンタカーの一般的な利用時間の単位は1日ですが、カーシェアリングの場合には15分になります。

日本でも、東京や大阪を中心にカーシェアリング・サービスが開始されていますが、その実態はようやく実証実験が終わり、黎明期への移行途上にすぎません。しかし、スイスではすでに、人口の1%以上がカーシェアリング・サービスの利用会員登録を済ませており、カーシェアリングは普及期に入っています。この流れは近隣のオーストリアだけでなく、ドイツやフランス、イタリアなどの自動車産業国にも広がっているようです。

自転車は駅前駐輪場などの整備が課題

日本でカーシェアリングが普及するためには、まだまだ課題が山積のようですが、東京や大阪ではここ数年は自転車の普及率が伸びています。これは経済的な合理性だけではなく、健康や環境への意識の高まりも影響しているようです。自転車の普及率には年間を通じた気候や地形条件、電車といった公共交通機関との接続(駐輪場の問題)など、さまざまな問題が影響します。そのため、自転車の普及は進みにくいものなのですが、国土交通省が行った都道府県別自転車普及率調査によると、70%以上を占めたのは、東京都(72.2%)と大阪府(75.1%)、埼玉県(76.9%)だけという結果でした。この点から、東京や大阪では自転車の普及が伸びてきていることがわかります。

まとめ

地方では日常生活に欠かせない自家用車も、東京では絶対に必要というわけではないのかもしれません。東京に生活の拠点を移すタイミングで、査定に出して車を売却することも検討してみてはいかがでしょうか。