愛車を高く売るためのコツは?
「少しでも車を高く売りたい。」そう考える方は多いでしょう。それでは査定額を高くするにはどのようにすればよいのでしょうか。少しでも見積もりの金額を上げるために、今からでもできることをみていきましょう。

車の査定額に影響するポイント
大切な自動車を少しでも高く売却するには「車の買取査定額が高くなりそうな情報」を1つでも多く見つけて査定士にしっかりと伝えることが必要です。査定の際にその場でアピールするのは難しいと思いますので、事前に査定士に伝える内容をまとめておくとよいでしょう。その際、間違った情報や嘘の情報を伝えてはいけません。 また、アピールポイントを伝える際は自分の印象に頼るのではなく、用意できるのであればその内容を証明する書類を準備しておくのが望ましいです。

必要書類を用意し、査定時にプラスとなりうる情報を整理する
まずは事前準備として業者が査定、見積もりを円滑に行えるよう必要書類を準備します。この時点では、後述するすべての必要書類を用意しておく必要はありません。最低限「自動車検査証(車検証)」と「自賠責保険証明書(自賠責保険証)」を用意しておきましょう。車検証も自賠責保険証も車のダッシュボードなどに保管されていることが多いです。書類があるかあらかじめ確認し、準備しておきましょう。
ほかにも、自分の車を売った際に、高額査定につながりそうな情報についても書き出しておきます。たとえばメーカーオプション(純正オプション)は製造時に取り付けられ、追加ができません。そのため、取り付けられた車の買取価格の相場は高くなる傾向があります。メーカーオプションは、たとえばサンルーフ、レザーシート、電動スライドドアや安全装備などが挙げられます。とくに視認しにくい場所に取り付けられた装備は査定士でも気付きにくいため、チェックをしておいてしっかりと伝えましょう。
車のメンテナンスや手入れをきちんと行っている場合、作業履歴がわかる書類があれば用意しておきます。たとえば12か月点検や24か月点検などの法定点検を行うと、その内容は「メンテナンスノート」に記録されます。メンテナンスノートとはメーカーの保証書と点検整備記録簿がセットになったものです。点検の結果や整備の概要、修理歴などは点検整備記録簿に記録、保存されていきます。また、メンテナンスノートには日常点検整備の方法も記載されているので、日々のメンテナンスにも役立つでしょう。車の整備の履歴がわかるメンテナンスノートの用意があれば、査定アップにつながる情報を提示しやすくなります。メンテナンスノートがなかったり、汚れていたりしていても車の売却はできますが、査定額が下がってしまうこともあります。大切に保管しておきましょう。

また、車の基本情報を正しく伝える必要もあります。基本情報とは車種やグレード、年式、ボディカラー、排気量、ミッション形式、走行距離などの情報です。基本情報は1か所違うだけでも査定額が大きく変わってしまう可能性があります。間違いのないように車検証で確認をするなどして、把握しておくとよいでしょう。
修復歴は事実を伝えよう

「修復歴」とはフレーム、ピラー(柱)、ルーフパネル、フロントクロスメンバーなど、ボディの骨格や基礎部分を損傷または修理した履歴のことです。大きな修理はその後の走行性能や乗り心地に影響を与えるため、売却時の価値を下げてしまいますが、売買契約時、修復歴は必ず伝える必要があります。 それは契約書に「修復歴や重大な不具合、傷、欠陥などがある場合は必ず申告しなければならない」といった趣旨の内容が記載されているからです。査定が下がってしまうデメリットではありますが、修復歴があるかどうかは査定士が車をチェックすればわかります。黙っていてあとから修復歴があることが判明すると、売却のキャンセルや賠償金を請求されることもあります。トラブルを避けるためにも、修復歴は正直に事実を伝えましょう。
車をきれいにし、臭いも消そう
車をきれいにしておくことで車の査定額が上がることもあります。とくに査定士が確認するところは重点的にきれいにしておきましょう。

車外の場合、査定士はタイヤやホイールなどの下回りのほか、ボディのへこみや汚れ、ガラスやドアミラーのくもり、傷もチェックしています。タイヤについた泥やアルミホイールに付着したブレーキカーボンなどを除去しておきましょう。ドアのヒンジなど可動部についた潤滑油の汚れや開口部のゴムパッキンの汚れも同様に落とします。ボディやガラスにステッカーやシールを貼っている場合はきれいにはがしておきます。そのうえでボディシャンプーなどを使い、汚れを落としていきましょう。
車内の場合は、査定士はシート、マットのしみや汚れ、たばこのこげ跡やヤニのほか、たばこやペット、カビなどの臭いも確認しています。シートやフロアマット、トランクルームを掃除機や雑巾を用いてきれいにしておくことはもちろんですが、とくに気を付ける必要があるのは臭いです。タバコ臭やペットの臭いなどは自分では気付きにくく、染みつきやすくもあります。 消臭をしようと芳香剤入りのものを使用すると、その匂いも減点ポイントになる可能性があります。除菌スプレーで臭いのもとを除去し、無香料の消臭剤で脱臭しておきましょう。ディスカウントストアなどで売られているバーベキュー用の炭も脱臭効果が高いことで知られていますので、消臭剤の代わりに使用してもかまいません。箱に入ったまま1週間ほど車内に置くだけで、臭いをかなり消すことができます。また、晴れた日に窓やドアを全開にして天日干しをしても、脱臭の効果があります。
車の汚れや傷、車内の臭いは査定時の評価項目に含まれています。車を売却する時は洗車をして見た目をきれいにするだけでなく、車に染みついた臭いまで取り除いておくことが大切です。車をきれいに保っておけば査定士の印象も良くなり、メンテナンスをきちんとしているという評価にもつながります。
