
中古車の「査定士」とは、文字どおり査定を行う資格を持つ人のことです。ただし国家資格ではありません。一般財団法人日本自動車査定協会が、中古自動車査定制度運営規定に基づき技能検定試験を行い、合格者には「中古自動車査定士」の資格が与えられます。それでは査定士とは具体的にどのような方々なのでしょうか。査定士と中古車査定の関係とあわせて紹介します。
車買取・中古車査定ガイド - 中古車査定の基本
中古車の査定士とは?
中古車の「査定士」とは、文字どおり査定を行う資格を持つ人のことです。ただし国家資格ではありません。一般財団法人日本自動車査定協会が、中古自動車査定制度運営規定に基づき技能検定試験を行い、合格者には「中古自動車査定士」の資格が与えられます。それでは査定士とは具体的にどのような方々なのでしょうか。査定士と中古車査定の関係とあわせて紹介します。
※「中古車査定依頼サービスに関する注意点」をご確認の上、ご利用ください。
前述のとおり査定士は一般財団法人日本自動車査定協会が定めた規定に基づき行った、試験の合格者に与えられる資格です。ディーラーや車買取専門店などで査定を行う人の多数はこの査定士の資格を有しています。
今は新車として販売されるクルマでも70〜80%が代替え需要になっているため頻繁に下取りが発生します。査定士の資格を持っていれば、顧客の愛車を即座に査定することも可能ですので、買取店やディーラーの販売員にも査定士の資格を持つ人が増えました。査定士は合格後も資格の更新時に技能向上研修を受講します。そのためこの資格を有している査定士は一定以上の共通した知識を持っていると判断してよいでしょう。
査定士には以下の2つの種類があります。
日常的に乗るような車の査定を行うのは「小型車査定士」の資格を持つ方です。小型車査定士は乗用車や商用車、最大積載量が4トン未満の貨物車の査定ができます。それ以外の自動車、大型貨物車やバスなどについては「大型車査定士」の資格が該当します。「小型車」と「大型車」の査定士では検定試験の内容も条件も異なります。
査定士になるための技能検定試験は小型車査定士が年2回、大型車査定士は年1回実施されます。検定試験にはいくつかの受験資格があり、さらに合格後、査定士として活動するには査定協会に登録する必要があります。検定試験の受験と査定協会への登録のための条件は次のとおりです。
技能検定試験に合格すると査定士証が交付されます。これには3年間の有効期限があります。期限が近づくと査定協会が実施する技能向上研修を受講し、その時点で査定業務実施店に所属しており、かつ必要な運転免許を保持していると確認されれば有効期間が更新されます。
査定は外装や内装、足回りや、車種や走行距離、ボディーカラー、オプションなどさまざまな観点からチェックを行います。査定時の詳しい確認については「車の査定額を上げるため、押さえておくべきポイントは?」をご参照ください。
査定自体は日本自動車査定協会が定めた基準により行われますので、業者や査定士の資格の有無によって確認するポイントは大きく変わりません。前述の通り、査定士は単に試験に合格する知識・技能を有しているだけではなく、販売または整備の業務に半年以上従事してきているので経験もあります。中古車査定士がいる買取業者やディーラーであれば、安心して車の査定をまかせることができるでしょう。
査定の基準は定められていますが、車を売却する際に査定士が提示する金額はどこでも一定とは限りません。それは査定士が単独で査定額まで決めるわけではないからです。査定士がチェックした内容以外にも、市場の流通価値、自社の中古車販売網などを考慮して最終的な査定額が決定されます。業者によっては、ボディタイプや車種で得意・不得意としているものが違うため査定額も変わってきます。たとえばスポーツカーなど特定のタイプの車は、専門の中古車販売店であれば思っていた以上の高値が付く可能性があります。一方、あまりそういった車を扱っていない業者に査定を依頼すると予想に反して査定額が上がらないこともあります。
中古車を査定する時に必ずしも査定士の資格が必要になるわけではありませんが、査定士の資格を取得している人は一定以上の知識を持っている方です。査定をする際にも安心して車をまかせることができます。業者によっては得意な車種が異なりますので、さまざまな業者に査定を依頼して少しでも高く車を売却しましょう。
※「中古車査定依頼サービスに関する注意点」をご確認の上、ご利用ください。
中古車査定の特集・記事
中古車査定依頼サービスに関する注意点