
中古車の査定は一般財団法人 日本自動車査定協会が定めた基準を元に行われます。査定にはいくつかチェックポイントがあり、査定額を上げるにはそのポイントを押さえておくことが大切です。それでは査定額を上げるポイントとはどのような点になるのでしょうか。詳しく紹介します。
※「中古車査定依頼サービスに関する注意点」をご確認の上、ご利用ください。
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愛車を高く売りたい!査定額を上げるために押さえておくべきポイントは?
中古車の査定は一般財団法人 日本自動車査定協会が定めた基準を元に行われます。査定にはいくつかチェックポイントがあり、査定額を上げるにはそのポイントを押さえておくことが大切です。それでは査定額を上げるポイントとはどのような点になるのでしょうか。詳しく紹介します。
※「中古車査定依頼サービスに関する注意点」をご確認の上、ご利用ください。
中古車の査定では大きく分けて下記6項目の情報や状態が確認されます。
これらに加え、定期点検記録簿などの情報を参考にして日頃のメンテナンス状況も確認し、細かくチェックしていきます。それぞれの項目について、具体的にみていきましょう。
車の基本情報は査定のベースとなる情報です。おもにチェックされるポイントは以下の4つです。
車種は人気があるかどうかが評価のポイントとなります。どんなグレードかも査定額に影響します。それは車の装備や装置はグレードによって違ってくるからです。年式は新しいほど高値が付きやすくはありますが、人気の車種であればそれほど評価が下がらない場合もあります。走行距離は1年間で1万kmの走行が目安になり、それよりも多いか少ないかで査定の評価が変わります。走行距離については「車の走行距離と査定額の関係について」をご参照ください。
外装で確認されるポイントは以下のとおりです。
外装でおもにチェックされるのは、傷や破損、へこみやさびはないか、塗装の状態などです。これはその車に修復歴や事故歴があるかどうかの判断材料にもなりますので、とくに重点的に確認されます。ライトの場合はさらに灯火の色が道路運送車両法の保安基準に適合しているかどうかもチェックのポイントになります。
ほかにもボディカラーは査定額に影響します。基本的には白や黒、シルバーなどの定番色は人気があり、高値が付きやすいです。一方で原色系や人によって好みが分かれるカラーの場合は査定額が上がりにくい傾向にあります。
内装で確認されるポイントは以下の点です。
内装の場合は傷や汚れ、こげ跡などが確認されます。ほかにもハンドルのステアリングに問題はないか、メーター類のチェックランプは正常に点灯するかなどもチェックします。
内装のチェックでとくに注意すべきは「におい」です。食べ物やたばこ、カビやペットのにおいが残っている場合は、徹底的に除去しておきましょう。消臭剤のにおいも嫌がられる場合が多いので、できれば無臭状態が望ましいです。
足回り、下回りで確認されるのは次のとおりです。
タイヤやアルミホイールは正規品かどうかや傷などの状態を確認されます。タイヤはさらに残り溝が何mmあるかもチェックします。そのほかにも、サスペンションやショックアブソーバーが交換されていないか、車高が調整されていないか、マフラーから漏れはないかなどを見ていきます。
エンジン回りでチェックされるのはおもに以下の箇所です。
エンジン回りで確認されるのは、正常に動くか、漏れや汚れはないかなどです。具体的にはエンジンの異音や状態、エンジンオイルや冷却水の量と漏れ、エンジンルーム全体の汚れ状態などを確認します。またエンジンルーム内には車体番号が記載されています。この番号が車検証に記載のあるものと一致しているか、改ざんされていないかもチェックします。
オプションや装備品のチェックポイントは次のとおりです。
オプションや装備品で確認されるのは、正常に動作するか、純正品かどうかです。上記以外にも新車の製造工場で装着される「横滑り防止装置」、「4WS(後輪操舵)」、「リアシート用のサイドエアバッグ」、「ディスチャージヘッドランプ」などが付いていれば査定アップも期待できます。
オーディオやカーナビ、ドライブレコーダーは、メーカーオプションでなくても高品質であればプラス査定になることがあります。反対にエアロパーツは社外品ではマイナス査定に傾く可能性が高いです。メーカーオプション以外の装備を付けている場合、純正品も持っているのならば用意しておき、必ず査定士に伝えましょう。
オプションや装備品は人気のものであるかどうかも査定に影響します。たとえばチューニングカーの場合、人気のオプションの装備があれば中古車のニーズも高くなります。こうした車は専門店で査定してもらうと、オプションが社外品でもプラスに働き、査定額も高く提示してくれる可能性があります。
オプションの取り扱いは業者によって変わってきますので、より高い査定価格で売却できるように複数の業者に査定を依頼しましょう。
そのほか、査定時にチェックされるものは以下になります。
車検証は車体番号や登録年月日が記載されているので車の基本情報のチェック時に必要になります。それ以外にも所有者や、車検の残存期間の確認にも使用されます。定期点検記録簿にはその車が今まで行ってきた法的点検等の整備の記録が記載されています。定期的にメンテナンスをしてきたことの証明になるので、整備記録簿があれば車をどう扱ってきたのかがわかります。車やパーツ類の取扱説明書も査定に関わる大切な書類です。取扱説明書の有無で査定額も変わってきますので、不要だからと処分はしないでおきましょう。
それ以外にも各社が独自に定める査定基準があり、その基準にしたがって査定士がチェックします。
車の骨格にまで影響するような損傷をした場合、修理の有無にかかわらずその車には修復歴が付き、事故車となります。査定ではこの修復歴についてはとくに重点的に確認されます。それは、今は走行に問題がないとしても、修復歴のない車と比べて耐久性が落ちると判断されるからです。修復歴は査定士が見れはすぐに分かりますので、後のトラブルを防ぐためにも必ず正直に申告しましょう。修復歴や事故車については「事故車や不動車(動かない車)は売れる?」をご参照ください。
クルマを高く売るためには、日々のメンテナンスを怠らないことが大切です。傷が付いたらこまめに修理し、汚れを落として、できる限りきれいな状態を保ちましょう。その際に傷や汚れだけでなく、においにも注意して消臭しておきましょう。ただ、査定をするからと急いで修理をするのはおすすめできません。それは修理費のほうが売却額よりも高くなってしまう可能性があるからです。
またオプションや装備品は社外品よりも純正品のほうが好まれます。取り換えた場合でも普段使用しないからと処分はせずに、保管しておきましょう。人気があるオプションかどうかも重要になりますので、日頃から敏感にリサーチしておくことをおすすめします。
査定額を少しでも上げるため、査定のポイントを押さえて、準備を整えておきましょう。
※「中古車査定依頼サービスに関する注意点」をご確認の上、ご利用ください。
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