1.懸賞の規約を確認する
まずは懸賞の規約内容を確認します。前述したとおり、当選した車の「所有権」を譲渡してもらわなければ、勝手に売却することはできません。車の譲渡・換金・転売に関して何か条件があれば、それをしっかり守りましょう。規約を守らずに売却してしまうようなことがあれば、後々トラブルになりかねません。
2.所有権を譲渡してもらい名義変更する
規約に則り、車の所有権を譲渡してもらうよう自分で手続きを行います。所有権解除のために必要な書類をそろえて相手先へ郵送し、返送された「譲渡証明書」を管轄の運輸支局に提出します。そこで所有権解除と名義変更の手続きをしてもらいましょう。
ちなみに必要書類は「自動車検査証」「車庫証明書」「印鑑証明書」などで、“3か月以内に発行したもの”というように規定の期限外の印鑑証明書は受け付けてもらえない場合があります。手続きを忘れないよう早めに準備するときは、その点も留意して進めましょう。
3.税金・諸経費を支払う
懸賞で車が当たったとしても、車の登録時にかかる税金や保険料は当選者が支払わなければなりません。主に以下の費用がかかります。
- ・自動車税(種別割)
- ・自動車税環境性能割
- ・自動車重量税
- ・自賠責保険料
- ・検査登録費用
- ・車庫証明費用
- ・リサイクル料金
- ・所得税
意外と見落としがちなのが、懸賞で当たった車の所得税についてです。懸賞で景品が当たると、それは「一時所得」として所得税がかかります。この場合、一般的な小売価格の60%の金額が「一時所得」と判断されます。一時所得には50万円の特別控除もあるので、実際の一時所得金額は「(小売価格×60%)−50万円」となります。なお、車の価格によっては確定申告も必要になる場合があります。
4.買取業者に依頼して売却する
車にかかる税金などを支払って名義変更も完了すれば、あとは業者へ買取依頼を申し込むだけです。
当選後すぐに所定の手続きを終えて新車と変わらない状態でも、一度登録された車は必ず中古車となります(登録済未使用車)。もちろん走行距離や消耗品などの観点からは査定に有利ですが、あくまでも中古車として査定額が決まります。そのことを踏まえて買取査定を依頼しましょう。しかし、なるべくなら少しでも高く売却したいですよね。複数社からの見積りを比較できるネット一括査定を利用して、納得できる買取業者に依頼するのも1つの手段です。